表情豊かな古材 |
明治初期に地場産木材で建てられた民家ですが、松の丸太梁・桁、欅の柱など真っ直ぐな木も有れば少しねじれた梁、湾曲した桁など実に表情が豊かです。木は生まれ育った環境(平地、崖地、窪地、日陰や日向)によって、特徴に違いが出ます、その特徴を棟梁が見抜いて、適材適所に配置をしました。当然真っ直ぐな木などは少ないので、木と木を綺麗にそして力学的合理性で組み合わせるにはかなりの手間と熟練した技術が必要です。
今日は現場にて棟梁と監督さんと私で、どう活かしていくか入念に話し合いを行いました。
結果、図面と変更した納まりの箇所も出てきました。130年前の社会とは大きく変貌した現代ですが、次の世代へきちんと残せる仕事を継承して行きたいと思います。