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by ykk-diary
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カテゴリ:スイス・イタリア視察( 14 )
世界遺産 イスタンブ-ル歴史地区散策
昨年のイタリア視察のつづき・・・
ベネチィアのマルコポ-ロ空港を出発しイスタンブ-ルの南西に位置するアタテュルク空港に到着。
タクシ-で市内のホテルに到着しチェックインを済ませ、世界遺産イスタンブ-ル歴史地区に向いました。

19世紀の博物学者アレクサンダ-・フンボルトはイスタンブ-ルを「世界で美しい三つの街」のひとつに数えました。因みにあとの二つはナポリとザルツブルグです。イスタンブ-ルはビザンチ帝国とオスマン朝をあわせて約1500年もの間、都として繁栄してきました。イスタンブ-ル歴史地区はその栄華を象徴する建造物が残っています。

写真のスルタンアフメット・ジュア-ミは17世紀のスルタン・アフメット1世の命を受けて、1616年に建てられたモスク(イスラム寺院)です。設計はイスラム建築界の巨匠ミマ-ル・スイナンが行いました。スイナンの建築の中でも最高の作品であり、同時にオスマン建築の代表作ともいわれています。直径31メ-トルのド-ムを八本の柱で支える構造で、巨大な建造物ですが見る物に圧迫感を与えない傑作です。
イスタンブ-ルは下調べ無しで行ってしまい、建物を見た瞬間アヤソフィアと間違えてしまいました(汗)
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by ykk-diary | 2011-05-15 17:48 | スイス・イタリア視察
続「ヴェネチア」市街散策
ベニス散策
サンマルコ広場 2010-9
早朝のサンマルコ広場朝の7:30。団体観光客がまだ来ない静かな時間帯です。
お店のスタッフがシャッタ-を開けたり、店内を掃除をしています昨日の水はすっかり
ひいていました。

リアルト橋方面から来るとこの辺りに出ます。
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サンマルコ広場の名店カフェ「フロ-リア」この時間は白いタキシ-ドのウェイタ-達が店の中で開店準備中。
オ-プンすると椅子やテ-ブルが出されます。ここにゆっくり座りエスプレッソを飲みながら広場を眺める
のも素敵です。
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ナポレオンの翼壁から見たサンマルコ広場。正面左にサンマルコ大寺院、右手が鐘楼。
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サンマルコ大寺院。
17年前に訪れたときカフェ「ラベ-ナ」に座って、演奏するカルテットに妻がオ-ソレミオ(これし
か通じなかった)をリクエストしたら本当に演奏してくれたことを思い出しました(笑)。
確かその時は鐘楼に足場が掛かっていました。今回は、サンマルコ寺院のあちこちに足場が
掛かっています。海の真ん中にあるこれらの歴史的建造物を維持することは大変なことだと
つくづく思います。
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広場中央からサンマルコ運河方向を見る。正面に見える2つの円柱、左手は聖マルコの象徴
である金色の翼をもつライオンが乗っている。右手の円柱は聖テオドロス。
この広場を「世界の広間」と呼んだのはかのアルフレッド・ド・ミュッセです。ベネチア共和国
滅亡後にここを支配したナポレオン、ハプスブルグ家共に自国の一流の軍楽隊にここで演奏をさせた
とのことです。
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サンマルコの岸壁からサンジュルジョ・マッジョ-レを眺める。手前の海はジュデイッカ運河、アドリア海
から水路でヴェネチアに入るときは、このジュディッカ運河を東に向かうと中心部のサンマルコ広場
前に着くとのことです。本当に優雅な風景です。
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サンマルコ寺院
四つの小円塔を従えた三つの大きなド-ムが特徴。中央に金色のサンマルコ像が立っています。
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それにしても4・5千平米はあろうかと思われる壁面に隙間なく張られたモザイクに圧倒されます。
キリストやマリア、天使などの巧みな表現はまさにビザンチン美術の粋をあつめた傑作です。
モザイクは色ガラスや大理石、斑岩などを漆喰でとめる技法で作られていますが、まるで油絵の
ように光や透明感に溢れています。600年以上も前の建造物とはとても思えません。
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ドゥカ-レ宮殿のポルティコの中。鳩も翼を休めて小休止といった感じです、ここで鳩を眺めながら私も小休止。
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ドゥカ-レ宮殿内部へ
ドゥカ-レ宮殿はヴェネチア共和国の政治の中枢であり、そして総督(ド-チェ)の官邸も兼ねて
いました。ヴェネチア共和国は1000年もの間アドリア海からエ-ゲ海、その他黒海に散らばる
植民地を支配してたそうです。この宮殿の中には武器庫、裁判所、牢獄もありました。
(写真撮影は外部、廊下のみで室内は禁止です。ただし室内から窓越しに外部を撮影することは可能)

宮殿はコの字の形をしていて海側からサンマルコ寺院方面へ向かって入ります。
写真はチケットを買って入場すると現れるドゥカ-レ宮殿の中庭です。中央が井戸、右奥が巨人の階段。
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右手に中庭を見ながら2階の回廊に登るのが「巨人の階段」右向きの獅子を挟んで軍神マルクス
と海神ネプチュ-ンの像が見下ろしています。
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ちょうど巨人の階段をバックに結婚式?の撮影中でした。
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中庭にブロンズでつくられた3つの井戸があり、その先に2階の回廊へ進む黄金の階段が
あります。その絢爛豪華さは、秀吉の金の茶室が質素に見えるほどです。この階段をつくるのに
用いた金彩のスタッコ細工は、一流の芸術家が参加してスタ-トし1559年の完成までに半世紀近く
かかったとのことです。
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写真は3階のド-ジェ(総督)の住居部部分の窓から鐘楼方向を見ています。
内部には地図の間があり15世紀に描かれたという世界地図が巨大な壁面を飾っています。
まだ大航海時代の前の話です。伊達にマルコポ-ロがこの地から誕生したのではないことが
分かります。当時のヴェネチア人の見識の広さは驚きです。因みに日本は北海道が無く東シナ海
に団子状に描かれていました。
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ドゥカ-レ宮殿の正面玄関はポルタ・デッラ・カルタ(布告門)で現在は宮殿の出口になっています。
広場側にヴェネチアのシンボル「羽のあるライオン」の上に15世紀のゴシック様式の見事な
装飾がなされています。
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「ヴェネツィアの問題」
世界遺産の60%がイタリアにあるそうです。中でもヴェネツィアは、文化財省から指定保護下に置かれている建造物だけでも約1000件。市全体としては年間1億800万ユーロの修復費が必要であることです。
観光客も増え年々痛みが激しくなる様に思える建造物、いつまでイタリアだけで支えきれるのかと思います。
広告看板も美観問題になっていますが、企業の支援無しでは維持ができないのではないでしょうか。
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2日間という慌しい日程でヴェネチアを歩き回りましたが、そろそろヴェネチアを発つ時間になりました。
二度目のヴェネチアでしたがさすがにこの街の懐の広さには感嘆の思いです。
またいつか時間を作って、今度はゆっくりと周辺の島々まで散策したいと思います。
ホテルの前まで水上タクシ-が迎えに来てくれました。これから一路マルコポ-ロ国際空港に向います。
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by ykk-diary | 2011-01-01 16:43 | スイス・イタリア視察
「ヴェネチア編」 市街散策 
リアルト橋 2010-9-8

プンタ・デッラ・ドガーナを見学し、バボレットで15分で到着。
また、サンマルコ広場の時計台の横からから、狭い道を人波にもまれながら右左と歩いていると15分程度で着いてしまいます。橋からの眺めや、アクセサリ-やお土産物を売る店への観光客で昼夜人で賑わっています。
ここは何度見ても美しく魅力的な橋です。カルパッチョの絵を見るとかつては木の橋だったとのこと。
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橋の天辺から岸辺を見た光景、両側に土産物屋な並び観光客で一杯。
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橋の頂部を見る。
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橋の天辺からサンマルコ方面の眺め。
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ホテルのレストランで夕食。通訳の鈴木美果さんがこのホテルの支配人と知り合いとのことで、
昨日、地元の魚介類の料理をリクエストしておいてくれました。勿論ビ-ルも地ビ-ルを頂きました。
感謝。
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by ykk-diary | 2010-10-11 23:14 | スイス・イタリア視察
「ヴェネチア編」 プンタ・デラ・ドガーナ
ピノー財団+安藤忠雄のPunta Della Doganaを視察。

ピノー財団+安藤忠雄 のコンビが グッゲンハイム財団+ザハをしのぎコンペで勝ち取ったプロジェクトです。
ここベニスにふさわしくまた世界の美術館Projectの中でも特別な存在となったこのプンタ・デラ・ドガーナ(Punta della Dogana)。歴史的建造物である海の税関だった「Dogana di Mare」を現代アートの美術館にイノベーションした建物。コンクリート打放しの壁に歴史を物語る荒々しい煉瓦や古材(トラス)、天井から光が降り注ぐ空間はまさに圧巻です。あのプランタン百貨店の創設者フランソワ・ピノー(Francois Pinault)氏の財団で運営され、プンタ・デラ・ドガーナ美術館として同氏のコレクションを所蔵しています。

ヴェネツィアにおいて、今後の歴史的建造物の在り方に一石を投じたプロジェクトではないかと思います。
それにしても、工事の大変さが記録写真から見ることができます。トラスの木々を一本一本ばらして補修、石やレンガを一枚一枚はがして削り直しと、あれだけのボリュ-ムのパ-ツを手仕事で地道につくりあげたことは本当にさすがとしか言いようがないです。

予断ですが、当初Punta Della Doganaの計画に、イタリア国内では日本人の建築家に歴史的建造物であるヴェネツィアの旧税関の再計画を任せることに、批判的な意見も多かったとのこと、しかしオ-プン後の評判が高く、ヴェネツィアの新名所として、多くの美術愛好家や観光客から認知される場所となった今、そのことを言う人はいなくなったとのこと。日本人として嬉しい話です。

サンマルコ広場方面からヴァボレットにて撮影。岬の突端にあり、上から見ると3角形になっています。
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チケット売り場。コンクリ-ト打ち放しが綺麗過ぎて、なんとなく質感が無く空間が若干軽い印象を受けました。
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自然光と照明がバランスよく保たれています。
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下の風景は上部の半円形の窓からの眺め。室内の作品を邪魔しない程度に水平面の窓から光を入れています。美術館としては難しい事を何気なく簡単にやっていることが凄いです。
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この辺の空間の見せ方がズント-やスカルパに通ずるように感じます。床の石は元々あったものを一度外して
表面を平らに削りなおして、張りなおしています。
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写真はチャールズ・レイ(Charles Ray)の「Boy with Frog」で、ピノー氏の所蔵ー。
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プンタ・デラ・ドガーナ美術館は今現在、イタリア全土の中で企画展としては、ヴェネチィアビエンナ-レに続いて第2位との事、正にヴェネチィアの名所です。
ということで、これkらベニスに行かれる方にはヴェネチィアビエンナ-レと共に是非お薦めします。
(公式サイト)
http://www.palazzograssi.it/
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by ykk-diary | 2010-10-10 22:05 | スイス・イタリア視察
「ヴェネチア編」 ・ヴェネチア・ビエンナーレ 
ベッル-ノを9時に出発、ハイウェイを走り約1時間半でマルコポ-ロ国際空港に到着。ここで4日間一緒に旅したレンタカ-を返却(レンタカ-のシステムは乗り降りが自由、ヨ-ロッパは実に合理的で便利だ)し、歩いて10分ほどぼ水上タクシ-乗り場場まで移動。料金はリアルト橋まで100ユ-ロ。

このモ-タ-ボト-トに乗船。
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アドリア海を猛スピ-ドで走り抜けます。後部を見た光景。
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ヴェニスの中心部に入ってきました。17年ぶりのヴェニスですが街並みを見た感動はその時と変わらぬ思いでそた。
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満ち潮の為、ホテル専用の船着場には入れず、リアルト橋のたもとで下船、水上タクシ-のドライバ-と
連携していると思われるポ-タ-が待っていて、手際よく私達の荷物を荷台に積みホテルまですいすいと運んでいきました。10分程度で到着すると「ハイ、20ユ-ロ」と・・・仕方たいので払いましたが、思わずいい商売だな-と
感心してしまいました。
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ホテルはリアルト橋やサンマルコ広場まで歩いて10分と観光には最適の立地でした。フロントは手狭で窮屈は感じでしたが、ヴェニスの立地を考えれば当然だとも思います。チェックイン時のスタッフの応対は良く、部屋の内装は中グレ-ド(ツイン1泊約34000円)で清潔感があり、過不足ないホテルでした。
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早速、サンマルコ広場まで歩いていくと、満ち潮の為広場は水没、ズボンをめくりあげ、裸足で歩く観光客が大勢いました。足元に赤や黄色いビニ-ルが見えますが、足元だけの合羽で(10ユ-ロ)この日は仮面よりも人気商品でした。因みに私も買いましたが歩きづらくて大変でした。この季節では水没(アクアアルタ)昨年のクリスマスにはアクアアルタの水深が過去最高高を記録したとのこと、本当に大丈夫なのか心配になります。

昼食はホテルで教えてもらった近くのパスタ屋さんでボンゴレビアンコを食べました。太くて柔らかい麺でしたが、抜群に美味しかったです。
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いよいよ今回の目的のひとつVenezia Biennale視察
私はArsenele地区で開催されているBiennale Architettura2010(、第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展)に向かいました。建築展としては世界最高峰の権威と言われ、2年に1度開催される祭典です。
今回のヴェネチア・ビエンナーレ建築展は、建築家・妹島和世氏がアジア人として、また、女性として初めて総合ディレクターを務めました。「People meet in architecture」のテーマのもと、50組近くの出展者が参加する大規模な建築展を企画しました。

会場へはサンマルコ広場からサンマルコ運河沿いを北東に30分ほど歩くとArsenele地区に入ります。この地区は掘割りが縦横に走っていて、中世の時代世界一の設備と能力を備えた造船所(Arsenele)があった跡地になっています。建築展は当時の倉庫を会場として使用しています。

会場に向かう途中のArsenele地区の運河。観光客の姿も少なく同じヴェニスとは思えないほど静かな佇まいです。
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途中に会場案内のサインがありました。
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会場前でチケットを販売しています。(大人20ユ-ロ)
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会場入り口の様子です。予想に反し鄙びた感じでノスタルジックな雰囲気です。
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総合ディレクターが直接担当し、テーマに沿った企画展の場となるArsenale会場。原則1部屋に1人または1組の建築家、アーチストを指名し、空間全体を、それぞれが自由に演出してほしい、としたディレクターの妹島さんの意向を反映し、ゆったりとした展示は、非常に見やすかった。

入って最初の作品です。
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なるほどこんな建築、これも建築?でも展示の仕方は思ったほど目新しさが無いな-などとと思いながら進んでいくと、ガラスの扉の向こうに、一面の霧が・・・・・一瞬、入っていいのかどうか迷ってしまうような雰囲気。
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Transsolar + 建築家・近藤哲雄氏による、Cloudscapesという作品。
室内に圧力と温湿度が異なる3つの空気層(くっきりとではない)をつくり、中間の層に雲を人工的に発生させている。螺旋を描きながらスロープを歩いていくと、急に一寸先も見えないほどの雲に包まれたり、またそこからふっと出たりする、構造物は高さ4.3mあり、それはまるで雲の上を歩くような体験です。
建築の難しさは、そこへ行かなければ体験することができないことにあります。実現している建築も、想像の世界の建築も、その建築物そのものを持ってきて並べるわけにはいかない。ここでは等身大のレプリカを作って、疑似体験をさせています。
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金獅子賞に輝いた石上純也氏。
空気を使って見えない建築を建てた。極細の針金のようなものが床から何本か立っているのが辛うじて見えるだけ。Architecture as air: study for château la coste。
「石上氏の独創的かつ不屈な視点を評価する。この仕事は、材質、視界、技術や薄さ、そして建築そのものの究極の姿の限界に挑戦するものである」。というのが、審査員の評。
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「審査員特別賞」に選ばれたのは、まるで映画のセットのような、レトロなスタジオを作ったStudio Mumbaiと、、全く違う2つの作品で、アジアの2つの大国が仲良く同賞に並んだ。
インドと中国1つは、インドのStudio Mumbaiによる”Work Place”、もう1つは中国のAmateur Architecture Studio の”Decay of a Dome”。
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Jaet Cardiffという人の作品で、広く円形に置かれたスピーカーから、それぞれ高さや音量の違う人の声が出ていて、全体で、まるでゴスペルの歌声が響く教会の中にいるように感じるもの。
ちょうど歩き疲れたあたりに位置することもあって、とどまる人が多かった。
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伊東豊雄氏「台中オペラハウス 2005 ― under construction」。曲面が多く難しい建物の、施工プロセスを追う写真や図面も面白い。模型とパネル、展示方法はオーソドックスながら、その変わった形と精巧な模型、Toyo Itoの名を知る人もそうでない人も、自然とひきつけられて、熱心に見入ってしまうよう
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パビリオン部門では初参加のバーレーンが”Reclaim”という作品で金獅子賞を手にした。
バーレーンといえば、ペルシャ湾に浮かぶ小国で、ここ80年間、湾岸エリアを中心に経済的発展にともない急激な開発が進められてきた。建築で思い浮かべるのは、世界一のビルだの、新しいルーブル美術館だの、ここ数年、世界の名だたる建築家たちを競って起用して建つ最新の建物群。ところが、アルセナーレ会場内にしつらえたこの「バーレーン館」では、伝統的な漁民の「家」を再現している。
その湾岸に残された小屋を会場内に移設し、開発姿勢を問い直している。いずれの小屋もアラブの伝統的な客間、マジリスとも通じるくつろげる空間となっていてる
とても興味深い。
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リラックス・エリア
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会場内に設けられたカフェ&バ-
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会場となっている倉庫の外観、老朽化のため補修工事が行われているが劣化の進行の方が早いように見えました。
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以前から一度見てみたいと思っていたイベントでした。今回はスケジュ-ルの関係上アルセナーレ会場のみの見学でしたが十分見ごたえがありました。聞いた話ですが今回の第53回「ヴェネツィア・ビエンナーレ」は例年になく好評で、新記録続きとなる模様とのこと。
理由は、現代性と過去の交錯、町との融合そしてもちろん、プンタ・デッラ・ドガーナや、ヴェドヴァ美術館など、話題性の高い新しい美術館が同時期にオープンしたことも、相乗効果を上げているとのことです。

次回は是非、ベニスにゆっくり滞在してこの街を堪能したいと思います。

つづく・・・
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by ykk-diary | 2010-10-10 11:38 | スイス・イタリア視察
「ベッル-ノ編」(イタリア)
今日はスイスから再び車で国境を越えイタリアのベッル-ノに向かいます。距離は約400Km、6時間(AM9:30出発、PM4:00到着)を予定しています。また本日は安藤忠雄氏のイタリアでの通訳もつとめた、ベッル-ノ在住の鈴木美果さんとお会いする約束をとっています。

テルメ・バルスを出発、バルスの渓谷も後にします。
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バルスを出て約150Km、ク-ルを過ぎたwolfgangという峠の町でコ-ヒ-ブレイクと給油、この先の道を確認しました。一路Davosを目指して出発。
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バルスを出て約5時間、スイスの最東西端のまちミュスタイヤに到着。世界最古の「最後の審判」が描かれ、世界遺産に登録された修道院(修復工事中)を見学しました。外観は質素なつくりですが、内部はすべてフレスコ画で描かれていて素晴らしい。谷奥にある秘境の地の修道院ですが、熱心に見学される方々が大勢いました。
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壁画の物語は南東側から始まり、時計回りに進んでいく。この先1.5kmでイタリアとの国境です。
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ベッル-ノ

イタリア北東部に位置するヴェネト州は7県から成り立っているが、その中で最も北にあるのがベッルーノ県。県庁所在地であるベッルーノ市は、人口約36000人で周辺を美しい山々に囲まれた緑豊かな中規模地方都市です。北東は隣国オーストリアのケルンテン州とティロル州と接します。
15世紀初頭から400年間ベネチィア共和国に属し、木材の供給基地として一躍大繁栄をとげます。
また、ベッル-ノは別名「山の小さなベネチア」とも呼ばれていて、現在もこの時代の建物が多く残されています。

ハイウェイをひた走り、予定より2時間遅れの午後5:30頃にベッル-ノ到着。本当に長いドライブでした。
ホテルは18世紀の貴族の館を改装したプチホテルで、鈴木さんのご紹介で予約をしました。
木が随所に使われていて重厚さと気品を感じる素敵なホテルです。スタッフも皆さんフレンドリ-で素敵な方ばかりでした。また、ベッル-ノの高級住宅地の丘の上に立っていて市街が一望できる眺めの良いホテルです。
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良質な森林の産地だけあり、建物に木がふんだんに使われています。
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廊下に張ってあった平面図です。
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客室はクラッシックですが、水周りは最新の設備で快適でした。
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ホテルのロビ-で鈴木さんが待っていてくれました。チェックインを済ませ、その後市内の建築物を案内して頂きました。早速タクシ-に乗り、旧市街地の中心部へと向かいました。
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以下は鈴木さんの説明によるものです。
町の中心部であるマルティリ広場。回廊の連なる建築物と噴水のある公園にはさまれた細長い広場は、一般車の進入禁止なので、普段からのんびりと散歩を楽しむ市民や観光客でいつも賑わっていて、広場の中ほどにあるサン・ロッコ教会は16世紀建立で、入口の左右にあるフレスコ画も同時期のものとのことでした。
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上品なクリ-ム色したレット-リ宮がひときわ目を惹きました。鈴木さん説明によると1941年に建てられたベネチア・ルネサンス様式で、現在は県庁として使われているとのことです。中央に柱廊と二重窓の美しいロッジアついています。右手に時計塔、中央にあるドゥオモは16世紀のゴシック様式とのこと。ドゥオーモ前広場は堂々とした風格です。2つの長方形の広場が少しずれたようになって、1つの広場を形づくっていました。
広場を歩いていくにつれ、視界に入ってくる風景がダイナミックに変化していくのは見事。
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13世紀に作られたアーチをくぐるとその先にあるのがメルカート広場。元は質屋だった由緒ある建物が今も残り、中世の雰囲気あふれるこじんまりとした広場には、中央に可愛いサン・ルカーノの泉がある。
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ベネチア・ルネサンスのア-チ
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ルネサンス様式のドイオ-ナ門、中央には翼の着いたライオンの像が彫られている。この像はベネチア共和国の印。ベッル-ノでは日本人の観光客は見かけませんでした。おそらく交通の便があまり良くないので、ツア-ではこの街は組まれていないのかと思いました。
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スケジュ-ルがおしていたので、約1時間ほどで足早に街を案内していただきました。この後、タクシ-で約30分ほど走り丘の上の村ルパーゴのレストランへ向かいました。このレストランは鈴木さんとご主人の共同経営のお店なのです。地元のスローフード協会お墨付きのオお店だそうです、この日のメイン料理は地元産豚の炭火焼、ご主人は既に炭を燃やして準備万端でした。この他、パスタ、鈴木さん自家製のなすの漬物も頂きました。勿論、地ビ-ル、地ワインも美味しかったです。
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翌朝、ホテルの周辺を散歩しました。写真はホテルの裏側の風景です。
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庭園も優雅に造られています。時間があればゆっくりホテルライフを楽しみたい、そんな気持ちになりました。
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窓のデザインも素敵です。
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美しい窓周りのレリ-フは良く見るとペイントでした。
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レストランの朝食の風景です。バカンスも終わり、私たち以外は一組の老夫婦だけでした。
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さすが元貴族の館のせいでしょうか、テ-ブルセッティングが朝からビッシとしています。
メニュ-は数種類のパンにケ-キ(イタリアでは多い)、数種類のチ-ズとシンプルですが、
上質さを感じます。感謝
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by ykk-diary | 2010-10-03 16:13 | スイス・イタリア視察
「ツェルマット・バルス編」(ピーター・ズントー)
朝食前にAM7:00発の登山鉄道に乗り、約40分で終点のゴルナ-グラ-ド展望台(標高3089)へ到着です。
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終点駅からの眺めマッタ-ホルンが間近に見えます。この日は山頂に若干雲がかかっていましたが、約150年く前にこの壁を登頂した人に敬意を表したい。偉大なる山と氷河を間近で眺め、大いなる地球に立っていることを実感しました。
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ゴルナ-グラ-ド展望台からの眺め、モンテロ-ザはじめ4000m急の山々が素晴らしい眺め。さすがに早朝のため観光客は私たちだけでした。展望台の建物は外壁が地元の石で張られ城塞のような威厳を感じる雰囲気ですが中に入ると白を基調にナチュラルテイストの木の組み合わせでモダンデザインになっていて、そのギャップが印象的で記憶に残る空間でした。
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展望台内部のカフェテラス
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途中の駅です。木を使ったモダンデザインの建物です。この辺りでは珍しいデザインです。
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ホテルに戻り朝食。チ-ズとパンは大きな塊でたくさんの種類があり、好きな分だけナイフで切って食べます。シンプルですが、どれも洗練された味わいでした。
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レストランの天井の木組みの仕上げが非常に綺麗にデコレ-ションされています。
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ツェルマットからフィスプ
この後ホテルをチェックアウトし、ツェルマットを後にし、車のおいてあるフィプスに向けて再び氷河特急で移動。駅近くのレストランですが、ベランダの花が赤1色に統一されています。地区によって花の種類まで規制があるとのことです。
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フィスプからバルスへ
これから、フィスプから再び車に乗り、今回の旅行のメインであるバルスへと移動します。移動距離は約180kmの予定です。途中アルプスの高所にあるフルカ峠を超えるのです。
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標高2400m峠道の中腹は普通のガードレールがあるのですが、高所や景色の綺麗なところは、景観を損ねないために背の低い石が等間隔に置かれているだけなのです。地元の車やバイクはそこをハイスピ-ドで走っていきます。
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フルカ峠の途中にある有名なホテルべルヴェデーレお土産屋さんとレストランがあって氷河見学の休憩ポイントです。
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峠を越えて麓の街、アンドレマットへ入ってきました。アンデルマットの街はこじんまりとしていて静かでかわいい街でした。休憩&両替の為、車を街中のパ-キングへ止め、銀行に立ち寄りました。ついでにバルスまでの道を訊ねると、若い女性のスタッフと中年男性のスタッフがとても親切に教えてくれました。
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左側の赤茶色の建物が両替した銀行。このロ-タ-リ-を左に曲がって一路バルスへ向かいます。
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トンネルを越えてきた氷河特急と再開。途中のコ-プでサンドイッチの昼食&休憩をとる。
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バルスに到着 テルメ・バルス
小さな町や小高い山、深い谷をいくつも越えて、夕方5時に秘境の地バルスに到着、所要時間5時間。
バルスはアルプスの美しい山並みが続くスイス東部の山奥くドイツ語圏で人口1000人程、海抜1200メートルのところにある秘湯として知られる小さな村。

入り口のサインはあまりに小さくてシンプルなので、行き過ぎてしまいました。
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期待していたピーター・ズント-設計のホテル・テルメバルス入り口。1960年代に建てられたホテルのリフォ-ムと聞いてはいたものの、思わず本当にこの建物かと疑ってしまうような、まるで簡保の宿か青少年の家?といった感じの玄関。
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下から全体を見てもやはり簡保の宿にしか見えない。
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荷物を降ろし、フロントで駐車場を訊ねると、先ほど上がってきた坂を再度下って、道路沿いのパ-キングにとめるようにとの案内のみ。価格的には高級ホテルだがサ-ビスはごく普通(日本人のサ-ビスが過剰なのかと思うぐらい)。車を止めて階段を登って再びホテルのフロントへ。
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フロント周りの様子、照明やソファ-は一流ブランドだが全体としては、簡保の宿といった感じから抜けられない雰囲気。
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しかし、客層は上品で優雅な雰囲気の人たちが多い。しかしチェックインして客室へは一瞬だが殺風景なクロ-クの中を通っていく動線にまたもやびっくり!
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部屋に入って早速バスロ-ブに着替え、早速スパへ直行。写真はスパの受付です、タオル等をここで貸してくれます。
暗くて分かりづらいですが写真の突き当りがスパの入り口です。期待に胸がドキドキしてきます。
しかし、ここまでは特別な雰囲気はまったく感じません。
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テンパライトのドアを入り少し歩くと、ゲ-トがります。腕にまいたカ-ドを機械に近づけると、ガッチャンンと回って開きます。この辺りからぐっぐと感じます。
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ゲ-トを抜けると、暗い廊下がまっすぐ伸びています。壁から吐水している温泉が、小さな滝の様な水音を響かせます、この音に導かれるように暗い廊下を進みます。
右側の壁と天井がコンクリ-ト打ち放し、壁は地元の珪岩(けいがん)をボ-ダ-状に張り、床は同じ石を大きな平板で張っています。
この建物は6万枚もの薄い珪岩(御影石)を積層させる事で作られている。この石は、テルメ・ヴァルスから1km程しか離れていない所から切り出されたもので、また石は単なる仕上げ材ではなく、石を積み上げた壁を型枠としてコンクリートを打ったとの事である。 片側は雄大な風景を望むようにガラス貼り。それと対比させるように、内部は薄暗い空間となっている。屋根のスリットやトップライトから差し込む光が、重厚な石の壁に美しい陰影を映し出す。  
建物は内外ともこの地元の珪岩とコンクリ-ト打ち放しの組み合わせのみで展開していきます。写真より実際の方が少し暗いです。左側は更衣室や化粧室になっています。
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薄暗い神秘的な廊下の壁を一瞬切り取って、スパの大きな空間と自然光を瞬間的に見せています。異質な印象にまるで映像のように感じます。結構長い廊下ですが、奥にある滝へむかって森の中を進んでいくような神秘的な気持ちです。段差もあります。
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写真は上の長い廊下の突き当りを左にぐるっと360°曲った位置です、通路は更衣室から出たところの通路です。スパは1階下のフロアになります。天井のスリットから自然光が神々しく差しています。スパというよりはまるで劇場の舞台装置的な空間です。またスリットを切ることで空間のボリュウムを抑え、単調さをなくしています。
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スパのレベルから、上の通路方向を見ています。通路からスパへは写真のスロ-プ状の長い階段でおりてきます。歩いている人がとても優雅に見える階段です。上の階の更衣室から出てくる人が、まるで舞台に登場する役者の様に見えてきます。
プランは中央の浴槽を取り囲む4つの箱があり、利用者が箱から現れ箱に消えていきます。コマ送りの写真を見ているようです。外部側から入口側を見ると入口のレベル、スロープのレベル、フロアのレベルと3つの高さの違ったところを人が行き来して見えては消えて行きます。そして満潮感のある浴槽に入っているのに人の動きがリズミカルに見え建物と人がうまくシンクロしています。
 また、建物内部中央の浴槽は水温32度、それを取り囲む様に42度の「火の浴槽」、14度の「水の浴槽」、花びらが浮いた「花の浴槽」が点在している。その他にも音が反響するように設計された「調和の浴槽」や湧き出る湯を飲む洞窟もあり、単なるスパでは無く、五感の全てで、水を味わっていくような感覚でした。
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温泉施設の場合、お風呂自体が美しいことも必要ですが、混雑感や目ざわり感があると落ち着けません。しかし、四面にある部屋が、それを見事に解決しているのです。大きな室内であることは感じるものの箱の部屋の存在が、見事に人のボリュームを消してくれ、ちょうどいい感覚なのです。
照明はシンプルなペンダントライトのみです。高い天井からはやわらかい自然光が、壁の石を映し出してシャ-プなラインで差し込みます。まるで大きな洞窟に入って、小さな穴から差し込む光と、蝋燭の明かりで湧き出す泉に入っているように感じる神秘的な空間です。
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写真は中央のメインの浴槽です、地底の泉のようであり、またカプリ島の青の洞窟のようにも感じます。
天井の紫色の明かりはトップライトの上に照明によるものです。話はそれますが、全部で6個の浴槽があり、すべて温度が違いますが、日本人の感覚では非常にぬるいです。館内もわりと寒く、うろうろと歩いていたら風邪をひいてしまいました。(笑)
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4つの箱の内の1つの箱です、瞑想空間のような狭く暗いスペ-スです、全体がスピ-カ-(壁の仕上材もクッション)となっていて静かな瞑想音楽が静かにかかっています。床は黒竹、天井はコンクリ-トに黒いペイントでベッドがあります。
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トイレも全体が暗く、便器にスポットライトがあたっているだけです。
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天井のスリットからの光や、4つの瞑想的な部屋から出て歩いていて行くと、まるで真っ暗な洞窟から抜け出てた様に、突然そそり立つバルスの山岳風景が飛び込んできます。この対比が実に素晴らしいです。
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外部に出ます。まるでピクチャ-ウインドウのように美しいスイスの山岳風景が映えます。
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外にはプールのように大きな露天風呂があります。こちらもかなりぬるいです。濡れた水着で外に出れと寒いいです。日本の「灼熱温泉」に入りたくなる心境です。
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 ズントーの素晴らしさは周辺環境、ゲニウス・ロキ(土地の神様)との調和にあります。テルメ・バルスの敷地も決して周辺が全て山岳風景というわけではなく、マンションのような建物もあります。彼は外部の景色が悪いところには部屋を設け、開口部を制限し、それに合わせてリラックスチェアの角度も考慮しています。外部との調和、現地の素材、それを用いた美しくかつ哲学的な考え方を利用した建築は凛とした心地よさを感じさせてくれます。
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 ズントーは、設計にあたりローマや、トルコの風呂を視察、テルメ=ヴァルスという思想的で、光と影の空間、そして、スイスの山岳風景と一体化した温泉リゾートを完成させました。地元で取れる石を積み上げ、あたかも洞窟にいるような錯覚さえ覚えさせるようなスパです。
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テルメ・ホテルの建物は、 4棟に分かれ、宿泊室が140室。1960年代に建てられた建物です。少しずつ改修を進めており、現在19室がピーター・ ズントーによるもので、内装と家具を手掛けています。 その他の宿泊室の内装は、船の客室をイメージして設計したもので、コンパクトにまとめられています。
アルプスの美しい山並みが続くスイス東部の山奥深く海抜1200メートルのところにある小さな村。鉄分の多い温泉が湧き出ることから19世紀末には湯治場ができ、1960年代になると、観光用の温泉施設が建設されるが時代遅れとなり83年倒産、その後、住民たちが資金を出し合い新施設にリノベ-ションしたのがピターズントウ設計のテルメ・バルス。スパ建築の傑作として,その名を知られこの建築を見るためだけに世界中から訪れる人が後を絶たない。(私もその一人:笑)テルメ・バルスによる、この村の経済効果は計り知れないと思います改めて、建築の力について考えさせられました。

ベランダからの眺め,ましたがスパです。芝生の間に縦横に見えるラインが、スパの天井から見えるトップライト
です。
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ベランダのイス、シンプルですわり心地も良かったです。
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部屋の様子です。床・壁・天井とも基本的に白でまとめています。外へ面した壁のみブラックの塗装です。
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友人の部屋の様子です。
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レストランの様子です。
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食事は地元食材を使ったフレンチです、写真は前菜で、魚・肉料理は5種類から選択でき、品数は全部で7品
で味も量も程よい感じでした。私はメインにラム・チョップを食べました、地元のワイン(特に白)は最高に美味しかったです。サ-ビスも近ず離れずで良い印象でした。
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食後にバ-でお酒を飲みました、バ-は60年代のキャバレ-といったきらびやかなデザインです。
酔っ払っているせいか、まるで映画のワンシ-ンを見ているかの様でした。
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朝食時のレストランからの眺めです。朝食は数種類のパンとチ-ズ、セルフのゆで卵、トマトサラダなどと
日本のホテルのバイキングに比べて実にシンプルというか質素、しかし厳選された食材で上質さは
失われていない。私はこちらの方が好き。
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URL: http://www.therme-vals.ch



つづく・・・・
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by ykk-diary | 2010-09-27 00:54 | スイス・イタリア視察
「ミラノ経由・ツェルマット編」アルプス
2010年9月4日①
今回は建築関係の知人5名での個人旅行。
初日はトルコ航空で成田発、イスタンブ-ル経由ミラノ着の予定でしたが、イスタンブ-ル着が約2時間遅れ、乗り継ぎ便の出発時間を15分ほどオ-バ-。当然待ってくれていると思いきや、トランジットカウンタ-で渡された搭乗券はなんと明日の9/5AM8時発の日付、まさに目が点になり、他の飛行機はないのかと食い下がったが無理なことが分かり、あきらめてトルコへ入国、早速トルコ航空のカウンタ-を探す。
既に話は通っていてホテルが用意されており(しかし、このことが分かるまで数十分は汗・・・)、私達以外にも
二人のイタリア人カップルがいて、ともにトルコ航空のスタッフの案内で、送迎のバスに乗り空港近くのホテルに到着。
ホテルはマリオットホテル(5つ星)にチェックイン、結構優雅なホテルに少し気持ちが落ち着き、知人の部屋で明日以降のスケジュ-ルの見直しを話し合い、PM10:00頃に部屋に戻る。
部屋は面積は普通でしたが天井は3m近くと高くゆったりとしたすぺ-スで、ベッドや調度品、インテリアも品良くまとまっていて、良い部屋でした。もう少しゆっくりしたかったホテルでした。イスタンブ-ルへ行かれる方にはお薦めのホテルです。
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2010年9月5日②
朝5:30にホテルをチェックアウトし、送迎バスでトルコ空港へ、出国手続きを済ませてAM8:00発ミラノ行きに乗る現地時間10:00にミラノ空港着、レンタカ-の手続きを済ませAM11:00頃にミラノ空港を出発、9人乗りのフォードのレンタカーで一路トリノ経由でスイスのツェルマットを目指しました。狭い道をバイクがびゅんびゅん飛ばしていてどきどきのスタ-トでした。しかし、車窓から見える田園風景が綺麗でした。
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SS33号線をひた走り、途中のサ-ビスエリアで昼食。さすがにここでは日本人は珍しいようで、子供たちの視線を浴びました。
大きなピザ1ピ-スとコ-ラ、ポテトがついて8ユ-ロ(約900円)ピザはさすがに美味しいです。コ-ラ(ジュ-スも)はどこでもそうですが、常温に近く氷はまず入っていません。欧州人はこれが普通なようです。
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国境を越えスイス側に入ると風景が一変します。美しい緑、水、空、山に求めるものが揃っています。写真以上に綺麗な風景です。
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車窓からの景色が素晴らしい。メルヘンチックな山岳地帯の農村の風景です。アルプスの少女ハイジの世界感が広がります、現代になってもスイスらしい風景や住宅を保っているのはスイス人の誇りによるものなのか、または世界の観光地としての先進的取り組みの成果なのだろうか。
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ツェルマットは車が乗り入れ禁止のため手前の駅を探しながらのドライブです。
深い渓谷を越えながら走ります。高い丘の上にも集落が所々に点々と見えます。どうやって暮らしているのか
気になりました。
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氷河特急の駅フィスプの街が見えてきました。この駅に車を止めて、氷河特急に乗り換えて
ツェルマットへ向かいました。
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車をフィスプ駅の地下へ止めて、エレベ-タ-でホ-ムに上がると偶然,氷河特急が入ってきました。
切符も買っておらず、車掌さんに乗れるかとたずねると、乗れるとの返事で、電車に飛び乗りました。
車両は屋根までガラスのパノラマ列車で、車窓からの景色が360°飛び込んできます。
しかし値段は1.5時間で73CHF(約6500円)とこちらも素晴らしかったです。
このパンラマ車両、乗っているのは数人のアジア人以外すべて日本人の中高年の方々でした。
なんとなく日本人の行動パタ-ンが見えてきます。
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マッタ-ホルンの玄関口ツェルマットへ到着しました、電車はここが終着駅となります。たくさんのハイカ-(トレッキング)
の姿が見えました。ヨ-ロッパは殆どそうですがここでも改札はなく、ホ-ムはコンクリ-トが目立ち旅情感があまりありません。
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駅舎はシャレ-様式で建てられ建物で、馬車や小さな電気自動車がちょこまかとはしる姿が目に飛び込んできました。ツェルマットは小さな電気自動車が走っています。この街は道幅が狭く、坂道もあるため通常の車幅では困難なので救急車や消防署も狭い道に合わせて電気自動車で作られています。日本の街も狭い道がかなりあるのに、日本では消防車の入れる幅(道路法4m)に合わせて街が作られる基準になっています。なにか日本はおかしいと思ってしまいます。世界レベルのトップメ-カ-をもつ日本の自動車会社や行政の人たちにはこうした取り組みを考えて頂きたいと思います。
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駅から徒歩10分ほどの距離に宿泊するホテルがありチェックイン、シャレ-様式のホテルで、ベランダへ出るとマッタ-ホルンが見えました。特に山登りや山の愛好家でない私ですがとても感動した瞬間でした。
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ホテルをでて街を散策、駅から教会まで約500mのメイン通りのバ-ンホフ通り。シャレ-様式の建築が並び、ホテルやペンションのベランダには鮮やかな花が飾られています。又、路地に入るとネズミ返しのついた古民家や崩れそうな納屋があったりと、箱庭のような小さなエリアを歩いているだけで、情緒溢れる豊かなアルペンの表情に出会えます。バカンスが終わったとはいえ、通りは多くの観光客でにぎわっていました。
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非常に手のこんだディティ-ルがログハウスとは違うクオリティ-の高さに繋がっています。
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バルコニ-の手すり子もそれぞれの建物で微妙にデザインが異なり、そのことが同じシャレ-でも変化に
富んだ街並みや景観を作っています。足は疲れているのですが、街並みの美しさに魅了され、なぜ美しいのか考えながら歩いていると時間があっという間に過ぎていきます。
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気づくと午後7:00を過ぎており、夕食の場所を探しました。ジュレンという花で飾られた、シャレ-ホテルの地下のレストランが美味しいとの情報を聞き探してやって来ました。
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レストランの入り口の様子
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店内はほぼ満員で、内装かなりラフな板張りで、結構格調が高いレストランの様子ですが本当にラフなつくりに、これでいいのだろうかと一人考えてしまいましたが、メンバ-は特に不満はないとのコメントでした。
料理はお薦めのラムチョップ(これは絶品でした)とチ-ズフォンデュ(濃厚すぎてかなりしょっぱい),地元の白ワイン等を頂きました。基本的にとても美味しいお店でした。ここはお薦めです。
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by ykk-diary | 2010-09-12 20:58 | スイス・イタリア視察
イタリア紀行6
いよいよ最後の日です。再びロ-マ市内散策
世界遺産(文化遺産)ローマは紀元前7世紀の中頃にラテン人とサビニ人が町を築いて以来、2600年以上の歴史を持ちます。ローマ帝国の都として栄えた「永遠の都ローマ」には、ローマ帝国の中枢フォロ・ロマーノ、アウグストゥス霊廟、円形闘技場コロッセオ、神殿パンテオン、トラヤヌス帝記念柱、コンスタンティヌス帝凱旋門など、数多くの古代の遺構が残り、ローマ帝国の栄華を今日に伝えています。

ナボ-ナ広場は彫刻の劣化がひどく昨年から修復作業が続いています。
今回は特にメンテナンスの現場が目に付きました。
これだけ多くの遺産が点在するロ-マはそのメンテナンスが大きな負担だと痛感します。ロ-マ市内のほとんどの名所が無料ですが、いつまで続くか心配です。


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by ykk-diary | 2007-10-18 08:53 | スイス・イタリア視察
イタリア紀行5
AM8:30ホテルをチェックアウト、市内へ向かう。旧市街はどこも駐車場を見つけるのに
一苦労する。AM9:30車を止め、ウフィツ美術館へと向かうがチケットを買う人の行列
が長くまた進む気配が無い為、自由行動で市内観光とする。

フィレンツエは3度目であるが、花の大聖堂は何時見ても本当に圧巻である。
大聖堂 ("Duomo") は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母マリア大聖堂)の名で親しまれています。建築様式は、典型的イタリアゴシック様式の教会です。アルノルフォ・ディ・カンビオ(1245-1302年)によって設計されました。
大聖堂クーポラ以外の建築が終了してから、約150年以上の歳月の後、ついに1420年にフィリッポ・ブルネッレスキによって、クーポラの建設が始まりました。直径が41,50メートルにも及ぶクーポラを造る設計は、画期的なものでした

もともと橋の上は肉屋が建ち並んでいました。しかしあまりの臭いに上を往来していた大公が閉口し、すべて撤去させました。
現在宝飾店が建ち並んでいます。
写真はチェントロ側からみた橋の様子ですが、言われなければ、ここが橋の上とは気づかないかも知れませんね。

午後1:00フィレンツエを後にし、一路山越えでシエナを目指します。写真は車窓からみたトスカ-ナの雄大かつ美しい田園風景です。この間に小さな村々が点在します。

刈り取られた小麦畑、オリ-ブ畑やブドウ畑が見渡す限り続きます。まさに豊かな穀倉地帯です。イタリアと聞くとファッションやモタ-スポ-ツをイメ-ジしますが、実際は豊かな農業国であることが良く分かります。本当に素晴らしいパノラマです。

途中の街道沿いの中世のシャト-に立ち寄り、レストランでランチ、地方の田園の中に一流のレストランがあるのもイタリアの素晴らしさである。食事(サラダ、キノコのパスタ包み焼き、リゾット、Tボ-ンステ-キ、赤ワイン(ここが最高))は最高の最高としか表現が出来ない。

午後3:30中世の街シエナに到着です。                                        街は17のコントラーダとよばれる地区に分かれており、年に2回行われるPalioと呼ばれる裸馬のレースに参加できる権利を持っている。 ゴシック末期の国際ゴシックの美術が栄え、当時はルネサンスのフィレンツェと肩を並べる芸術の中心地であった。フィレンツェ大聖堂をしのぐ大規模な聖堂を建設しようとしたが、中断したという。カンポ広場、シエーナ大聖堂をはじめ中世のたたずまいが今も残っている。 また「シエーナ歴史地区」として1995年に世界文化遺産に登録されている。

高速を飛ばし午後10:00にロ-マ市内のホテルに戻る。夕食はホテル近でピザとサラダの軽めのメニューで済ます。
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by ykk-diary | 2007-10-17 22:18 | スイス・イタリア視察
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