古民家再生(北茨城市)の調査を行いました。 |
敷地は山裾の緩やかな傾斜地にある集落内に立地し、各住戸は東側に自然石の土止めがあるの
が特徴的でした。また、敷地の北側には護岸整備がされている川が流れていました。この川は、かつ
ては敷地内を流れていて、大正期には鉄砲水が発生し、付近の家が流されたこともあり、現在のよう
に治水工事が行われたそうです。
調査では地盤の状況、家の間取り、建物の断面、柱・梁のサイズ、柱脚の構造、仕上げ材、建具等を
野帳(フィールドノート)と言いますが、現場で実測しながらフリーハンドで図面化して行きます。それぞれ
担当を分けて作業します。また、施主からはこれまでの増改築の経緯や経過、過去の災害歴などについ
てお話を伺いました。
この後は野帳を元に、CADで図面を作成し、この民家の構造的・意匠的な特徴を掴んでいく作業に進
みます。そしてそれらの図面をにらみながら再生後のプランを検討して行きます。