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「ツェルマット・バルス編」(ピーター・ズントー)
朝食前にAM7:00発の登山鉄道に乗り、約40分で終点のゴルナ-グラ-ド展望台(標高3089)へ到着です。
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終点駅からの眺めマッタ-ホルンが間近に見えます。この日は山頂に若干雲がかかっていましたが、約150年く前にこの壁を登頂した人に敬意を表したい。偉大なる山と氷河を間近で眺め、大いなる地球に立っていることを実感しました。
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ゴルナ-グラ-ド展望台からの眺め、モンテロ-ザはじめ4000m急の山々が素晴らしい眺め。さすがに早朝のため観光客は私たちだけでした。展望台の建物は外壁が地元の石で張られ城塞のような威厳を感じる雰囲気ですが中に入ると白を基調にナチュラルテイストの木の組み合わせでモダンデザインになっていて、そのギャップが印象的で記憶に残る空間でした。
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展望台内部のカフェテラス
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途中の駅です。木を使ったモダンデザインの建物です。この辺りでは珍しいデザインです。
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ホテルに戻り朝食。チ-ズとパンは大きな塊でたくさんの種類があり、好きな分だけナイフで切って食べます。シンプルですが、どれも洗練された味わいでした。
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レストランの天井の木組みの仕上げが非常に綺麗にデコレ-ションされています。
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ツェルマットからフィスプ
この後ホテルをチェックアウトし、ツェルマットを後にし、車のおいてあるフィプスに向けて再び氷河特急で移動。駅近くのレストランですが、ベランダの花が赤1色に統一されています。地区によって花の種類まで規制があるとのことです。
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フィスプからバルスへ
これから、フィスプから再び車に乗り、今回の旅行のメインであるバルスへと移動します。移動距離は約180kmの予定です。途中アルプスの高所にあるフルカ峠を超えるのです。
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標高2400m峠道の中腹は普通のガードレールがあるのですが、高所や景色の綺麗なところは、景観を損ねないために背の低い石が等間隔に置かれているだけなのです。地元の車やバイクはそこをハイスピ-ドで走っていきます。
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フルカ峠の途中にある有名なホテルべルヴェデーレお土産屋さんとレストランがあって氷河見学の休憩ポイントです。
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峠を越えて麓の街、アンドレマットへ入ってきました。アンデルマットの街はこじんまりとしていて静かでかわいい街でした。休憩&両替の為、車を街中のパ-キングへ止め、銀行に立ち寄りました。ついでにバルスまでの道を訊ねると、若い女性のスタッフと中年男性のスタッフがとても親切に教えてくれました。
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左側の赤茶色の建物が両替した銀行。このロ-タ-リ-を左に曲がって一路バルスへ向かいます。
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トンネルを越えてきた氷河特急と再開。途中のコ-プでサンドイッチの昼食&休憩をとる。
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バルスに到着 テルメ・バルス
小さな町や小高い山、深い谷をいくつも越えて、夕方5時に秘境の地バルスに到着、所要時間5時間。
バルスはアルプスの美しい山並みが続くスイス東部の山奥くドイツ語圏で人口1000人程、海抜1200メートルのところにある秘湯として知られる小さな村。

入り口のサインはあまりに小さくてシンプルなので、行き過ぎてしまいました。
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期待していたピーター・ズント-設計のホテル・テルメバルス入り口。1960年代に建てられたホテルのリフォ-ムと聞いてはいたものの、思わず本当にこの建物かと疑ってしまうような、まるで簡保の宿か青少年の家?といった感じの玄関。
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下から全体を見てもやはり簡保の宿にしか見えない。
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荷物を降ろし、フロントで駐車場を訊ねると、先ほど上がってきた坂を再度下って、道路沿いのパ-キングにとめるようにとの案内のみ。価格的には高級ホテルだがサ-ビスはごく普通(日本人のサ-ビスが過剰なのかと思うぐらい)。車を止めて階段を登って再びホテルのフロントへ。
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フロント周りの様子、照明やソファ-は一流ブランドだが全体としては、簡保の宿といった感じから抜けられない雰囲気。
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しかし、客層は上品で優雅な雰囲気の人たちが多い。しかしチェックインして客室へは一瞬だが殺風景なクロ-クの中を通っていく動線にまたもやびっくり!
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部屋に入って早速バスロ-ブに着替え、早速スパへ直行。写真はスパの受付です、タオル等をここで貸してくれます。
暗くて分かりづらいですが写真の突き当りがスパの入り口です。期待に胸がドキドキしてきます。
しかし、ここまでは特別な雰囲気はまったく感じません。
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テンパライトのドアを入り少し歩くと、ゲ-トがります。腕にまいたカ-ドを機械に近づけると、ガッチャンンと回って開きます。この辺りからぐっぐと感じます。
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ゲ-トを抜けると、暗い廊下がまっすぐ伸びています。壁から吐水している温泉が、小さな滝の様な水音を響かせます、この音に導かれるように暗い廊下を進みます。
右側の壁と天井がコンクリ-ト打ち放し、壁は地元の珪岩(けいがん)をボ-ダ-状に張り、床は同じ石を大きな平板で張っています。
この建物は6万枚もの薄い珪岩(御影石)を積層させる事で作られている。この石は、テルメ・ヴァルスから1km程しか離れていない所から切り出されたもので、また石は単なる仕上げ材ではなく、石を積み上げた壁を型枠としてコンクリートを打ったとの事である。 片側は雄大な風景を望むようにガラス貼り。それと対比させるように、内部は薄暗い空間となっている。屋根のスリットやトップライトから差し込む光が、重厚な石の壁に美しい陰影を映し出す。  
建物は内外ともこの地元の珪岩とコンクリ-ト打ち放しの組み合わせのみで展開していきます。写真より実際の方が少し暗いです。左側は更衣室や化粧室になっています。
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薄暗い神秘的な廊下の壁を一瞬切り取って、スパの大きな空間と自然光を瞬間的に見せています。異質な印象にまるで映像のように感じます。結構長い廊下ですが、奥にある滝へむかって森の中を進んでいくような神秘的な気持ちです。段差もあります。
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写真は上の長い廊下の突き当りを左にぐるっと360°曲った位置です、通路は更衣室から出たところの通路です。スパは1階下のフロアになります。天井のスリットから自然光が神々しく差しています。スパというよりはまるで劇場の舞台装置的な空間です。またスリットを切ることで空間のボリュウムを抑え、単調さをなくしています。
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スパのレベルから、上の通路方向を見ています。通路からスパへは写真のスロ-プ状の長い階段でおりてきます。歩いている人がとても優雅に見える階段です。上の階の更衣室から出てくる人が、まるで舞台に登場する役者の様に見えてきます。
プランは中央の浴槽を取り囲む4つの箱があり、利用者が箱から現れ箱に消えていきます。コマ送りの写真を見ているようです。外部側から入口側を見ると入口のレベル、スロープのレベル、フロアのレベルと3つの高さの違ったところを人が行き来して見えては消えて行きます。そして満潮感のある浴槽に入っているのに人の動きがリズミカルに見え建物と人がうまくシンクロしています。
 また、建物内部中央の浴槽は水温32度、それを取り囲む様に42度の「火の浴槽」、14度の「水の浴槽」、花びらが浮いた「花の浴槽」が点在している。その他にも音が反響するように設計された「調和の浴槽」や湧き出る湯を飲む洞窟もあり、単なるスパでは無く、五感の全てで、水を味わっていくような感覚でした。
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温泉施設の場合、お風呂自体が美しいことも必要ですが、混雑感や目ざわり感があると落ち着けません。しかし、四面にある部屋が、それを見事に解決しているのです。大きな室内であることは感じるものの箱の部屋の存在が、見事に人のボリュームを消してくれ、ちょうどいい感覚なのです。
照明はシンプルなペンダントライトのみです。高い天井からはやわらかい自然光が、壁の石を映し出してシャ-プなラインで差し込みます。まるで大きな洞窟に入って、小さな穴から差し込む光と、蝋燭の明かりで湧き出す泉に入っているように感じる神秘的な空間です。
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写真は中央のメインの浴槽です、地底の泉のようであり、またカプリ島の青の洞窟のようにも感じます。
天井の紫色の明かりはトップライトの上に照明によるものです。話はそれますが、全部で6個の浴槽があり、すべて温度が違いますが、日本人の感覚では非常にぬるいです。館内もわりと寒く、うろうろと歩いていたら風邪をひいてしまいました。(笑)
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4つの箱の内の1つの箱です、瞑想空間のような狭く暗いスペ-スです、全体がスピ-カ-(壁の仕上材もクッション)となっていて静かな瞑想音楽が静かにかかっています。床は黒竹、天井はコンクリ-トに黒いペイントでベッドがあります。
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トイレも全体が暗く、便器にスポットライトがあたっているだけです。
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天井のスリットからの光や、4つの瞑想的な部屋から出て歩いていて行くと、まるで真っ暗な洞窟から抜け出てた様に、突然そそり立つバルスの山岳風景が飛び込んできます。この対比が実に素晴らしいです。
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外部に出ます。まるでピクチャ-ウインドウのように美しいスイスの山岳風景が映えます。
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外にはプールのように大きな露天風呂があります。こちらもかなりぬるいです。濡れた水着で外に出れと寒いいです。日本の「灼熱温泉」に入りたくなる心境です。
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 ズントーの素晴らしさは周辺環境、ゲニウス・ロキ(土地の神様)との調和にあります。テルメ・バルスの敷地も決して周辺が全て山岳風景というわけではなく、マンションのような建物もあります。彼は外部の景色が悪いところには部屋を設け、開口部を制限し、それに合わせてリラックスチェアの角度も考慮しています。外部との調和、現地の素材、それを用いた美しくかつ哲学的な考え方を利用した建築は凛とした心地よさを感じさせてくれます。
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 ズントーは、設計にあたりローマや、トルコの風呂を視察、テルメ=ヴァルスという思想的で、光と影の空間、そして、スイスの山岳風景と一体化した温泉リゾートを完成させました。地元で取れる石を積み上げ、あたかも洞窟にいるような錯覚さえ覚えさせるようなスパです。
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テルメ・ホテルの建物は、 4棟に分かれ、宿泊室が140室。1960年代に建てられた建物です。少しずつ改修を進めており、現在19室がピーター・ ズントーによるもので、内装と家具を手掛けています。 その他の宿泊室の内装は、船の客室をイメージして設計したもので、コンパクトにまとめられています。
アルプスの美しい山並みが続くスイス東部の山奥深く海抜1200メートルのところにある小さな村。鉄分の多い温泉が湧き出ることから19世紀末には湯治場ができ、1960年代になると、観光用の温泉施設が建設されるが時代遅れとなり83年倒産、その後、住民たちが資金を出し合い新施設にリノベ-ションしたのがピターズントウ設計のテルメ・バルス。スパ建築の傑作として,その名を知られこの建築を見るためだけに世界中から訪れる人が後を絶たない。(私もその一人:笑)テルメ・バルスによる、この村の経済効果は計り知れないと思います改めて、建築の力について考えさせられました。

ベランダからの眺め,ましたがスパです。芝生の間に縦横に見えるラインが、スパの天井から見えるトップライト
です。
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ベランダのイス、シンプルですわり心地も良かったです。
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部屋の様子です。床・壁・天井とも基本的に白でまとめています。外へ面した壁のみブラックの塗装です。
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友人の部屋の様子です。
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レストランの様子です。
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食事は地元食材を使ったフレンチです、写真は前菜で、魚・肉料理は5種類から選択でき、品数は全部で7品
で味も量も程よい感じでした。私はメインにラム・チョップを食べました、地元のワイン(特に白)は最高に美味しかったです。サ-ビスも近ず離れずで良い印象でした。
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食後にバ-でお酒を飲みました、バ-は60年代のキャバレ-といったきらびやかなデザインです。
酔っ払っているせいか、まるで映画のワンシ-ンを見ているかの様でした。
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朝食時のレストランからの眺めです。朝食は数種類のパンとチ-ズ、セルフのゆで卵、トマトサラダなどと
日本のホテルのバイキングに比べて実にシンプルというか質素、しかし厳選された食材で上質さは
失われていない。私はこちらの方が好き。
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URL: http://www.therme-vals.ch



つづく・・・・
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by ykk-diary | 2010-09-27 00:54 | スイス・イタリア視察
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